潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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2008年11月16日

本日、蟹船沖泊まり

底引き船の操業スタイルは3つに区分されます。

①日帰り
夜出港の夕方着。そして数時間家に帰ってまた夜出港。カニ漁(11~3月)以外の時期は通常このスタイル。

②折り返し

夜出港して夕方着、水揚げを下ろしてすぐに出港。

エビ漁やカニ漁はこのスタイル。

③沖泊まり

シケの関係などで朝出漁した場合など、夕方に帰港せず次の日の夕方まで漁をして帰港。

エビ漁、カニ漁はたまにこのスタイル。

今日の沖泊まりは、明日の午前頃からシケになることがハッキリわかっているので、そのギリギリまで漁をするためにおこないます。

       火曜日からは波3Mのシケ模様となります。獲れるうちに獲らないとね。

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シケの前は風がピタッと止みます。統制がとれています。武田の精鋭、一糸乱れず。

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嵐の前の静けさ、ヒステリーが起こる前兆です。キャー、怖い・・・

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11月の冷たい雨が黙ったまま静かに降っています。まるで世界中の細かい雨が世界中の芝生に降っているような、そんな沈黙がつづきます。

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壁にはまだ夏のオブジェが掛かっています。片付けると一気に冬が押し寄せてきそうで・・未だそのままになってます。

     奇跡のように美しい夏が恋しいです。シチリアーナ気分でテラスで宴会したいな・・

2008年11月 5日

今晩から蟹本番 

今晩、蟹漁解禁です。明日が蟹の初セリで店頭に並ぶのが7日となります。海況はベストコンディション、大漁を期待します。

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出漁前の宝勝丸。いつもと違う、ピリピリした緊張感があります。若い衆も静かな闘志をみなぎらせています。目指せ一番漁!

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船頭到着、さっそく御神酒で網を清めます。

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ドラムも大事なところ、清めます。

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 船頭の、「離せいやー」の合図で船はゆっくりと岸壁を離れ、漆黒の海へ滑り込んでいきました。

                        大漁を祈願いたします。

漁師は11月の蟹漁が一番金になります。初ナギ(今日のこと)は熱が出ようが、身内に不幸があろうがそんなの関係ないです。基本的に有給休暇などありませんので、指をくわえて日当20万(多分それくらいになるでしょう)をフイにできません。11月の給料は100万超えが目標です。1月,2月なんてシケで全然漁にでられないんだから、稼げるときに稼がないといけません。それは私も同じ、漁師がコケれば私もコケる、運命共同体です。


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私のほうも準備万端です。蟹を注文してくださった方々、良い蟹送るよ~!

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2007年11月 3日

目が粗い蟹網

ズワイガニ漁の網の話。エビ漁の網の目は人差し指と中指の2本が通るくらいに対し、蟹漁の網の目は子供のこぶしが通るくらい粗いです。そうです、狙いはズワイ、香箱蟹(メスガニ)のみ、あとの魚は眼中にありません。細かい魚は逃げてくんせーの。

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網の目が粗いと船上での作業もチョー楽です。蟹とゴミしか入らないので、ササァーと蟹だけ選って終わり。
楽だわ、金はガッポリ稼げるわ、嫁さん喜ぶわ、子供に寿司食わせられるわ、などなど漁師にとって待ちに待った11月です。 「蟹場で返すから・・・」 といってお願いしてた飲み屋のツケや親方からの借金も全て返せます。

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ここは船の心臓部の機関場、エンジン一台の値段は庭付きの家一軒分(もちろん新築)くらいします。恐ろしくパワフルでタフなエンジンです。

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ブリッジ内は魚探、レーダー、GPSなど計器類がズラリ並びます。舵も指一本で操作できます。しかし、これらの計器は必需品ですが、どこで網を落とすかは船頭のセンスと器量と経験に頼るところ大です。
初凪の水揚げがコケたら若い衆の士気が萎えてしまい、船頭の言うことを聞かなくなります。まずは大漁を祈るのみです。

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船頭衆は身体はあまり使わないが、神経をすり減らします。ストレスによる食べすぎ、飲みすぎ、睡眠不足で最後はほぼ全員、成人病になります。この世に楽な商売などない。

2007年9月22日

網仕事

最近、連休ばかりですが漁師達は休みの日でも網仕事が待ってます。沖にでると必ずと言っていいほど網がヤレます(破れること)。底を引っ張る底曳きなので大木やコンクリの塊や自動車(ホントにあった!)などが底にあると見るも無残に網がヤレます。小さなヤレなら沖で直しますが、沖で修正不能なものは休みの日に直します。

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まず網を広げて、どこからどこまでヤレているかチェックします。

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ヤレた網を取り外し、そこに新しい網を取り付けます。網用の針と糸でリズムよくつづくります。

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親子の息のあった仕事ぶり。風にふかれる漁師はかっこいい。

船では機関士が機械をいじってます。

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ロープを巻くリールの修理。ボルトの調子が悪いみたい。
 「ダメだ、バカになってる・・・。」
足立区出身の若き機関士がなにやらボヤいてます。

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 「まぁ、いっか。締めちゃえ、エイ!」
解決したようです。

明日も漁は休み。網仕事が終わると、まずパチンコで10万円くらい勝って、そのお金で焼肉を食べ、タクシーで山代温泉のスナックに行き、朝まで騒ぎ散財するというのが漁師にとって最高の休日です。

2007年9月14日

エビ地獄

 先日、宝勝丸はエビが大漁でした。沖でエビを選りきれず、着岸しても黙々とエビを選っています。若い衆はへばりきっていて、目が死んでいます。ちょっと写真撮らせてくんせーの。時々、私のところにエビが飛んできます。私をけん制しているのか? おいバカ、や、やめろ~。

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冷水機水槽の中に入っているエビをザルですくって、ハッチにぶちまく。

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それを一匹一匹、丁寧に選別する。これがエビ漁の嫌なところ。とにかく時間がかかる。時間がかかりすぎると、エビが白くなり値が下がる。カニ漁での大漁はとてもうれしいが、エビ漁の大漁はちょっとね~、という感じ。

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若い衆の目線から見たエビ。これを48時間、立てひざの姿勢でほとんど休まずやる。
 あなたは耐えれるか?!

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デッキにはゴミであふれかえります。ゴミといっても魚なんですが・・・、商品にならないものは全て捨てます。よく見ると・・・

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エチゼンクラゲ、ミズウオ、名無しの魚、ちぎれたエビ・・・・、海に捨てるとカモメの大群が船を取り巻きます。

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右に立っているのが船頭、エビを選っている4人が若い衆、計5名で仕事をしています。若い衆の平均年齢は30才の前半です。みんな若いです。というか年寄りにはできないハードな仕事です。私が乗っていた頃もたまに40才を越えた方が乗ってきましたが、だいたいは続きません。私も無理に引きとめはしません。辞めたほうがあなたのためだよ、とかえってアドバイスするくらいです。身体を壊すのが関の山です。
 このあと、陸でエビを魚箱につめてセリに出荷。宝勝丸は氷を満載して再び暗い海に出漁していきました。漁場に着くまでに300個くらいの魚箱に氷を詰めます。そして食事、それが終わると、不寝番でブリッジで衝突防止のためのワッチ(監視)をしなくてはいけません。もう、眠くてフラフラです。若い衆よ!うつにならないよう気をつけろ!

2007年6月26日

底曳き船の仕組み

底曳き船もあと3日で禁漁となり(29日まで)、7,8月は完全オフとなります。この間、甲板員たちはゆっくりお休みしたいところなんですが、この2ヶ月間収入がなくなるので大変です。ある人は網仕事、またある人は潜水漁、またまたある人はラブホテルのベットメーキング(怪しいな・・)などとそれぞれの夏を満喫(?)します。
 今日は底曳き船の網を揚げる一巡の流れをレクチャーします。漁師希望の方、必読!(いねぇーか)

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漁場につくとロープと網を下ろします。オモ舵(右舷)から下ろします。

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パラシュートをイメージしてください。人間が船でパラシュート部分が網です。トモ(船尾)の真ん中の太い鉄棒にローブを固定して、人間の歩くスピードくらいゆっくりと船を進めます。このとき、網は海底を引きずっています。エビ漁なら約3時間引っぱります。

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網上げは船を半回転させ、オモテ(船首)から行います。まずは数キロにおよぶロープを巻き上げます。この二つの滑車の上をロープが通ります。

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ロープはこのドラムに5~7周くらい巻きつけて回転させ、トモのリールに納めます。このドラム、非常に危険です。カッパなどがドラムに絡まるとあっという間に巻き込まれ確実に死にいたります。つい最近も能登でドラムに巻き込まれ死亡するという痛ましい事故が起きました。

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オモテからロープを巻き取り、網が海面に浮かんでくると、今度はトリ舵(左舷)から網を巻き取ります。

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カマス(網の一番後ろの魚がたまっている部分)をロープで縛りフックを掛けてクレーンで吊り上げます。

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吊り上げた網を白い箱の中にいれます。そして紐を解いて魚をドドーっと入れます。この白い箱のなかはキンキンに冷やしてある海水です。最新鋭冷水機+角氷山盛り投入して魚やエビの鮮度を保ちます。そしてチャチャチャと魚やエビを選ります。

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選り終ったら、魚箱に入れてハッチの中に収納します。約400箱収納できます。そして見てください、この氷の山! 大量の氷を使ってハッチの中を冷やします。ここまでやらないといけないんですね。そしてここまでやるから橋立の魚介はブランドになるんですね。消費者には見えないところで漁師は常に考え、よりよい方法を模索しているのですね。いや~、漁師って頭いいな~!

2007年6月 8日

だちかんわー

エビ用の網はとても大きく長いので、ひとたび水中でねじったり絡まったりすると直すのにとても時間がかかります。第十八大栄丸が絡まった網を直してます。覗きにいきましょう・・・

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3人かかりで直してます。網を引っ張ったり、ゆるめたり、くすぐって(?)みたり・・

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 「アバの方ひっぱってみ」
 「だちかんわ(通訳/NO GOOD)」
 「アシのほうはどうや?」
  「アーサ(通訳/OH NO~)、だちかんわいやー」
 「やってまうわ・・(通訳/しょうがないな・・)」

  網を直していると、頭が混乱して思考停止してしまいます。アーサ アーサ・・
  
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それにしても、底曳きの乗員ってみんな若いでしょ。正面の灰色のジャージの彼は若き船頭です。年は20代半ば、橋立の若きホープです。

2007年6月 2日

恐怖の五日凪

夜、出港して夕方帰港する底曳き船、このサイクルを「一凪」と言います。五日凪とは5日連続で出漁することです。普通のサラリーマンとは違い寝る間がなく働き続ける漁師にとっては三日凪が体力的、精神的にも限界だと思います。しかし、今週は海況もよく月末だったという悪条件(?)が揃い、恐怖の五日凪を敢行しました。日曜日の夜に出港して、金曜日の夕方までの勤務、その間、家に帰れるのは2回だけ、それも3時間くらい・・・。皆さんはこの勤務に耐えられますか?休みの日はゆっくりできるかって?甘ーい!曙の減量より甘い!休日といっても午前中は網仕事といって破れた網をつづくる(直す)作業などをします。そして夜からまた出漁。あと1ヶ月で禁漁でロングバケーションにはいります。底曳きの若い衆!もう少しだ!トンネルの先に光が見えてきたぞ・・・

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待ちに待った休み、自然に笑みがこぼれ、和やかな空気が漂います。夕日が似合います。

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おかずの甘エビを持って家路に向かいます。おつかれさま。

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船もしばしの休息。

2007年5月29日

エビより作業

底曳きの網はゴミだろうとなんだろうと一網打尽に獲ってしまうので、まずはゴミを取り除きエビを選別します。漁師用語で選別することを「よる」といいます。第五恵比寿丸が着岸してもまだエビをよっています。覗きに行くと・・・
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冷水機水槽からタモでハッチの上にエビをぶちまけます。灰色の細長い魚、なんだかわかりますか?幻の魚といわれているミズゴロクです。しかしゴミ扱いされます。デッキに投げ捨てます。ハッチの上の小さいカゴにはトラエビ、子持ち甘エビ、大エビ、中、小・・・・と事細かに選別されます。この作業を寝ずに2日続けて行います!うーん、エビ地獄だ・・・

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よったエビを氷入りの冷水でキレイにすすぎます。

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それを氷入りの魚箱につめます。いまは陸でやってますが本来は船の狭い船倉でつめこみます。

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ここまでやってはじめてセリにかけられます。なにげなく売られているエビにもその裏には漁師たちの壮絶なドラマ(?)があるんですね。船はエビを下ろすとすぐまた沖に向かいました。エビ地獄はまだまだ続く・・・

2007年5月 8日

荷揚げ開始 其の二

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今日の箱数は200箱、台八車5台分です。もう、夕方6:30を回っているのでセリが始まっています。急がないと間にあいません。これからセリ場でエビの大きさや鮮度など細かく選別して並べます。エビの大きさはとトロ箱に記入されているの問題ないのですが、鮮度、つまりエビの赤色が美しいかどうか選別するのは骨が折れます。まるで太陽の光にあてて宝石を鑑定するかのように難しい顔をして選別します。

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荷揚げ開始!其の一

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船が帰港していまからエビの荷揚げです。ハッチの中に2人いてきれいに積んであるエビのトロ箱を上に揚げます。陸には台八車がスタンばっています。冗談を言い合いながらさぁ、やりますか!

2007年4月26日

グラン・ブルーの世界

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そう、あれは数年前のエビ漁での出来事でした。沖合い約60キロ、360度水平線に囲まれた海でエビ網のロープがプロペラの軸に絡まり身動きがとれなくなりました。天候の急変で風でも吹いて大きい横波でもくらったら大変です。わたしは少ない勇気をふりしぼり、潜水具を身につけ体に命綱を巻き海へダイブしました。ナイフで絡まったロープを切り離しその漂うロープの行方に眼を見張りました。透明から薄い青へ、そして群青から闇へ、どこまでも続く透明な世界、スローモーションのように落ちていくロープの残骸・・・「グラン・ブルー」とはこのような世界だなと実感しました。死と隣り合わせの美、この緊張感がいいですね。

2007年4月22日

選別が終わらない・・・其の二

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船の上がごったかえしているので、オカで魚をトロ箱に詰めています。トロ箱に魚を詰めることを「魚をたてる」といいます。ここまで丁寧な作業をしないと魚が売れないんですね。さぁ、早く帰らないと寝る時間がなくなるよ・・・ちなみに今の時間が18時で、23時には出港です。帰宅しシャワーして飯食べて少し横になったら出発です。ちょっとつらくない?

選別が終わらない・・・ 其の一

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漁を終え船が帰港しても魚の選別が間に合わないことが多々あります。ちなみに魚を選別することを「魚をよる」と浜ではいいます。今回は白カレイと赤カレイです。さぁ、急げ、急げ!

2007年4月 1日

これができればチョイ一人前 其の二

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このような形になります。「さつま」は高い強度と、結び目の美しさがあります。この「さつま」を作っている姿をみると、その人の漁師としての熟練度がだいだいわかります。これがテキパキできると漁師としてすこし認めてもらえます。老漁師が若い漁師に「おい、アンちゃん!さつま、できるようになったか?」とよく声をかけていますね。

これができればチョイ一人前 其の一

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ロープを編んでつなぐことを漁師用語で「さつま」といいます。これはその応用編でロープの端に輪をつくるところです。スパイキーという先の細い鉄の棒を使い、編みこんでいきます。完成すると・・・

2007年3月31日

宝勝丸潜入 其の二

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キッチン脇の階段を下りると、船員達の寝台があります。エンジンルームからの爆音、ご飯の炊けた匂い、激しい揺れ、網上げをしらせるけたたましいサイレン音・・・、今思えば3Kをかるく通り越して4K、5Kの職場でした。しかし、馴れというのもはすごいですね、この棺おけの寝台の中はとても心地良く、休憩中はここで横になりながらコーラと菓子パンをほおばり、細かい字の文庫本を読んだり、「なあ、5兆円あったら何につかう?」など実にくだらない話を真剣にしたりととてもリラックスした時間が流れてました。
こんなけなげ漁師たち、私は大好きです。

宝勝丸潜入 其の一

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私が以前乗っていた底曳船、宝勝丸のキッチン(?)です。汚いですねー。ここ船員達のママ(食事のこと)を炊きます。日帰りの漁なら朝、昼の2回、一泊2日の漁なら6回ママの支度をします。私もここで2年くらいママ炊き当番でした。主なおかずは獲れた魚の煮付けでしたが、だんだん煮付けにも飽きてくると、とんちゃんや焼肉、サラダ盛り合わせ(ソース、マヨネーズたっぷり)などつくってました。。刺身などはここじゃ狭いので、船首の広いところで捌いてました。辛かったけど懐かしい思い出です。

2007年3月20日

若者が集まる橋立

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漁師の高齢化や後継者不足など暗い話題が多い漁港が全国的にたくさんありますが、ここ橋立は変わってるというか恵まれてるというか、若者が全国から集まってきます。ちなみに私が以前乗っていた宝勝丸は船頭以外みんな旅の者(地元以外の者)でした。その原因はやはりカニの時期の高収入でしょう。 11月の給料は100万をかるく超えます。ただしカニの時期以外の給料はとても低く、一番低い時で15万!くらいでした。ちょっとギャップが大きいですがそこがまたギャンブル性がありおもしろいところです。

2007年2月18日

いってらっしゃい

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給油が終わって沖に出発です。漁場につくまで約1時間、この間に飯(通称ママ)を食べます。一番若い甲板員がママ炊き係です。メニューはとても豪華です。例えば・・、ノドグロの刺身、あんこう鍋、ズワイガニのボイル、白トラエビの味噌汁・・・などなど一流料亭でだされている料理より新鮮で旨いものばかりです。舌が肥えて困るくらいです。

折り返し操業

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寄港して魚を下ろして、新しいトロ箱(通称パック)と氷をつめこみます。そして給油して・・・、また沖に出発します。このことを「折り返し」と呼びます。つまり2日間寝る間なく働き続けるのです。こういうことに耐えられる漁師は石川県の宝として手厚く保護してほしいです。

2007年1月30日

お帰りなさい。宝勝丸

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私が以前に乗っていた船です。今日もたくさん魚を獲って来ました。明日は時化で休みです。ゆっくりパチンコとスナックにいってらっしゃい。

2007年1月29日

危険なハシゴ

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ハリをとった場合、船に用事があるときはこのハシゴを使って渡ります。冬の日は滑ってとても怖いです。年に数人は落水しますね。落ちた人には悪いけど大爆笑になります。

ハリをとる

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海が時化て港の中まで波がくるとき、船を岸から離して四方を太いロープで固定して防波堤への衝突を防ぎます。このことを「ハリをとる」といいます。ハリをとるということは明日時化で休みになるといことなので若い衆(甲板員のこと、おっちゃんでもそう呼ばれる)はルンルン気分でハリをとる作業をしています。

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