ランの寄り道
思っていたより天気が良かった休日、小松ドームで室内ラン練するのをやめて近所のロードを走りました。自宅から片野海岸経由塩屋海岸まで往復約18㌔の予定でしたが、
塩屋海岸までの遊歩道が雪で走行不可。まぁ、いいや。ランはここで小休止、浜辺に降りて、ちょっと散歩しよう。
細い小道を下ると片野海岸の白い奇岩群が突如現れます。長者屋敷跡と呼ばれていますが、どんな長者が住んでいたかは不明です。
陽射しに満ちた夏の太陽がこの白い岩々を照りつけると、そこはまるでエーゲ海に浮かぶサントリーニ島の白い家々のようです。
この白い舞台は西に向かっており、ここの一番のご馳走は、さえぎるものがなにもない、空一面に広がる夕焼けです。
ここは空に一番近い舞台です。朱の空がやがて暗闇に包まれる頃、海を照らす月の道は、いったいどこまで続いているのだろうか。
そしてここ長者屋敷跡のノース・フェイスは世界三大北壁であるアイガー、グランド・ジョラス、マッターホルンに次ぐ北壁として世界のクライマー達の憧れの的なのです。
約1800mの岩壁、頂上付近の極端なオーバーハング、急変する天候、これまで幾人かのクライマー達の命を奪った北壁はいつしか゛人喰いの壁゛と呼ばれ畏れられています。
その昔、小説家の新田次郎は名著「アイガー北壁」の執筆の際、現場の空気感を知るために、わざわざこの長者屋敷北壁まで足を運んだらしいです。
昨年、この北壁登頂に見事成功した私とシェルパ族のテムジン君の記念写真です。
・・・というのは真っ赤なウソです・・・
フランソワ・ラブレー曰く、
゛三つの真実にまさる一つのきれいな嘘を゛
能登島・万葉フルマラソンまであと一ヶ月です。走り込みは足りないけど、宿の予約や宴会の準備は万全です。楽しみなラン・トリップです。