橋立ペスカトーレ風トラエビのアメリケーヌパスタwithクロノドグロ
この長ったらしい名前のパスタを作ります。まずはソースから。
フツフツとニンニクとオリーブオイルの香りがたったフライパンにトラエビの頭を入れて炒めます。
そこにタマネギを入れてしんなりするまで炒めて白ワインでフランベします。アルコール分を飛ばしてから、
トマトホールと水を入れてグツグツ煮込みます。
途中、丁寧にアク取りをして雑味をそぎ落とします。
ザルで漉して、さらに煮詰めて塩・胡椒で味をととのえて、アメリケーヌソースの完成。
超高級白身魚のクロノドグロ(クロムツ)を塩焼きにします。身から上質の透明な脂がしたたり落ちます。このまま塩焼きで食べたい衝動を抑えて、身をほぐします。
トラエビとアオリイカとミズダコをオリーブオイルで炒めて、先ほど作ったアメリケーヌソースを入れます。
パスタが茹であがったようです。パスタとソースを絡ませて、生クリームを少し入れてお皿に盛りつけします。
クロノドグロの尾頭付のめでたいパスタです。パスタのみならず、尻尾の先から頭のテッペンまで愛して食べつくしてください。
器は小松の至宝、九谷焼き作家・浅蔵一華さん作。
魚で最も美味しいところは頭です。私が最も尊敬する冒険家・植村直巳氏は北極圏のアンダーソン・ベイでエスキモー夫妻の家に居候してた時、サケの頭ばかり食べていたそうです。
どうぞ、目のあたりのゼラチン質をツルンといっちゃってください。
もし、レストランでこの一皿を出すにあたり、値段をつけるなら、原価30パーセントの原則に基づくと・・・6.000円くらいでしょうか。
ちょっと高いね。こんな美味しいものは仲間内で食べよう。