一人ぼっちの遠足
背中のポケットに菓子パンとドリンクと小銭を入れて山へ向かいます。一人きりのロングライドです。一向一揆の鳥越の砦が白山の玄関口です。向かうは一ノ瀬ビジターセンターです。
門徒衆に火縄銃で狙撃されないように、身を低くしてペダルを回します。
深くえぐれた手取峡谷を沿うようにして上りが続きます。
瀬名高原スキー場のさらに上に手取ダムがあります。ここから幾つものトンネル越えがあります。トンネル内は危険ですので慎重に走ります。どうか、私をひかないでください。道は優しい気持ちで、お互いシェアしましょう。
白峰と福井の勝山の二か所に恐竜博物館がありますが、その素晴らしさ、芸術性からいって、圧倒的に勝山の博物館に軍配が上がります。
百万貫の岩(正確にいうと重さ4,839トン)は昭和9年の大水害のときに転がってきたみたいです。今では白峰の名物となっています。
そして、白山登山の玄関口である一ノ瀬に到着。山荘の売店でアイスを食べて栄養補給して、帰ります。帰りは下りだから気楽です。
中海の道の駅から片道50㌔かけて標高830mを緩やかに上るコース、景色はすばらしいけど、白峰のトンネルが怖かったです。いつの日か、トンネル内でも安全に通れるバイク専用コースができることを願ってます。
今回の一人遠足は往復約100㌔、使ったお金は数百円。湧泉寺温泉で汗を流し、バイクを車に積んで帰宅です。
妻は山と闘った今回の偉業(?)を、アホの所業と呼んでますが、いいんです。それでいいんです。
男は根源的に情熱的でなければならないのです。