目標とすべき作家さん
五月晴れだった先週末、戸井鮮魚宅である作家さんの展示会が開催されました。
開店時間前、10名ほどのお客様が玄関前に列をついて並んでました。家庭画報から飛び出てきたような貴婦人の方ばかり、見るからにお金持ちそうです。ちょっと声をかけてみましょう。
「お母様はどちらからいらしたの?」
「芦屋から、私は追っかけのファンなの」
リビング、ベランダ、和室、すべてが展示会場です。
そろそろ開店時間です。ドアを開けると一斉に全国から集まった追っかけのお客様が殺到してました。スゴイ展示会です。
40代の我々からすると、とても高くて買えない値段設定ですが、あっという間に完売です。そんな金があったらスイムのいいウェットスーツが欲しいし、DHバーも、それとトライアスロン用のホイールも・・・。さすが富裕層の方々は違います。とりあえず戸井鮮魚のチラシを配っとこう。
夜は富裕層達の妄想食堂オープンです。
地物の魚で御馳走を作ります。干物や乾燥ワカメも販売してます。買わずにはいられない雰囲気作りをして売りに売ります。
戸井邸はさほど広くありませんが、詰め込むだけ詰め込みました。
その数36名! もう入らないです。お盆の時期の民宿くらいの混雑です。もう、クタクタです。
作家さんを目指すなら、これが一つのお手本となることでしょう。パトロンというか、熱烈なファンというか、そのようなお客様が全国にいらして、この作家さんの展示会を心待ちにしています。
作家さんもパトロンさんのために、その方が似合うような洋服をイメージして作っています。だから、いくら値が張っても喜んでお買い上げくださいます。お互いハッピーだし、展示会場を提供している私もハッピーです。まさに三方良しなのです。
思うに、いかに自分の作品の熱心なファンを作るということが、成功へのカギとなります。
作家さんの仲間内で、コネコネ仲良く、楽しく展示会をして、お義理で数千円のものを買ってもらえるような、そんなレベルの話ではないのです。
もっと、もっと産みの苦しみがあり、孤独で、悩んで、いろんな人生の、いろんな解決できない問題を抱えて、そして、それらマイナスをプラスに転化し、悲しみを吹き飛ばすほどの爆発的なエネルギーがその作品の中にあるのです。まさに芸術は爆発なのです。作家さんをはじめ、ゲストもみんないい笑顔をしています! いい勉強をさせていただきました。4日間、お疲れ様でした。
コメント
うわ〜〜〜
何で誘って下さらなかったのですかー!!
見てみたかったです。
一見丸ごと展示できるなんてすごいです。
なかなかそんなに作りたい物は山ほどあれど、作れないです。時間と体力との勝負なんです。
素晴らしいんでしょうね‥
子ども服メインというターゲット層の極端に狭いジャンル、子どもは育ってしまうから次へ次へと移り変わります。
それでも もっと多くの方に子どもに想像することの素晴らしさを伝えて欲しいと、まだまだもっと頑張らなきゃですね。頑張れる自分作り、必要です。
投稿者: わらべ | 2011年5月25日 00:01
わらべさんへ
わらべさんのお洋服のターゲットがお子様であろうが、お金を払うのは大人です。それは今回の展示会とて同じこと。
いいものを作り続けることがとても大事です。そのためには体力が必要で、カラダを鍛えないといけません。頭の中に住んでいる妄想虫を抽出するためには、カラダは健康じゃなくちゃいけません。
私はわらべさんの、アマゾンのジャングルに棲息する名もなき昆虫のような、トリッキーな色使いの洋服がとても好きです!
投稿者: 戸井鮮魚の良平です | 2011年5月25日 09:38