潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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2011年5月30日

大荒れ

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今朝の泉浜の様子です。北風が強く大荒れの海です。まるで冬のシケのようです。

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全船休漁です。漁師の皆様、ゆっくり休んでください。

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雨の音を聞きながら、私は明日の橋立潜水組合総会の資料作りに没頭します。みんながイヤがるような仕事を率先してやることで、よそ者の私が、漁師達から信用と信頼を得ることができるのです。

潜水漁、ワカメ漁共々、会計から規約の改正まで、全てを取仕切るのが私の努めです。

また、暑くて短い夏がやってきます。

2011年5月28日

海の中の仕事

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クジラのバックテールではなく、ヘッドファーストの潜水です。橋立ワカメ組合長のてっしアンカー(兄ちゃん)の華麗な潜水作業を覗いてみましょう。

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水底につくと、カマでワカメを刈り取ります。

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ワカメを抱えて浮上したら、ワカメの先端のボサボサしたところを、キレイにカットします。

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生ワカメの出荷でも、乾燥ワカメ作りでも、この部分はいらないところ。この辺りの作業を丁寧にしないと信用が落ちて安値がつきます。

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それらを網に入れて、また潜水の繰り返し。乾燥ワカメ作りは橋立の大切な伝統技能です。私達の代で絶やすことはできません。次の代に受け継いでいくことが私の責務です。

・・・・・・

トレーニングの話、今日は降りそうで降らなかった雨の為にランを止めて、久しぶりのスイム練。

free  1500m

個人メドレー  100m×4本

freeのダッシュ 25m×8本

          オールアウトと思いきや、ここでいやらしく、free  400m×2本

down  100m

total  3000m

私にとっていささかハードなメニューです。二人で練習したから出来たようなもの、一人だと初めの1500mで止めていたことでしょう。 115288.JPG

土曜の夜は気持ちが楽です。雨さえ降らなければ、明日は早朝からランをしよう。あと3日走れれば、5月のランの月間走行距離150㌔になるのにな~

今夜は、旬になりつつあるスズキの刺身とコボダラのムニエルとキノコとベーコンのパスタを肴に、天狗舞のロックで家飲みしようかな。

2011年5月26日

発送作業

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旅する魚屋の仕込みとワカメ漁が終わると、次は発送作業が待ってます。

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どこから手をつけようか・・・

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今日の一夜干しはアジ、赤カレイ、ハタハタ、メギスです。

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予算に合わせて詰め込みます。

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こちらは一夜干し各種+子持ち甘エビ・マダイの昆布締め・生ワカメのセットです。今時の橋立産のベストな組み合わせです。

この盛りだくさんな鮮魚セットのステキさを、例えて言うなら、女の子とフレンチに行き、ワインをたくさん飲んでいい気持ちになり、2件目はBarのカウンターに座り、マティーニで乾杯します。終電の時間はとっくに過ぎて、私も女の子もほどよく酔ってます。3件目は深夜まで営業している居酒屋に入ると、偶然にも学生の頃の同級生や先輩達が飲んでます。久しぶりということでテンションが上がり、よし、今日は朝までみんなと遊ぼうか~!  相撲でもとろうか~!  イッキで飲み干すぞ~!

・・・というくらい盛りだくさんでステキな夜、というか贈り物なんです。はい。

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乾燥ワカメはもっと作らないといけませんが、天気がイマイチです。晴天で気温が高く、南風が強い日が来ることを願ってます。

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発送が終われば、明日の発送の準備です。明日は赤カレイとコボダラとアジの一夜干しとカワハギのミリン干しです。

ホントに疲れます。誰か、カラダを張ったギャグで激しく笑わせてくれ。

2011年5月24日

目標とすべき作家さん

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五月晴れだった先週末、戸井鮮魚宅である作家さんの展示会が開催されました。

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開店時間前、10名ほどのお客様が玄関前に列をついて並んでました。家庭画報から飛び出てきたような貴婦人の方ばかり、見るからにお金持ちそうです。ちょっと声をかけてみましょう。

「お母様はどちらからいらしたの?」

「芦屋から、私は追っかけのファンなの」

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リビング、ベランダ、和室、すべてが展示会場です。

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そろそろ開店時間です。ドアを開けると一斉に全国から集まった追っかけのお客様が殺到してました。スゴイ展示会です。

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40代の我々からすると、とても高くて買えない値段設定ですが、あっという間に完売です。そんな金があったらスイムのいいウェットスーツが欲しいし、DHバーも、それとトライアスロン用のホイールも・・・。さすが富裕層の方々は違います。とりあえず戸井鮮魚のチラシを配っとこう。

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夜は富裕層達の妄想食堂オープンです。

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地物の魚で御馳走を作ります。干物や乾燥ワカメも販売してます。買わずにはいられない雰囲気作りをして売りに売ります。

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戸井邸はさほど広くありませんが、詰め込むだけ詰め込みました。

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その数36名!  もう入らないです。お盆の時期の民宿くらいの混雑です。もう、クタクタです。

作家さんを目指すなら、これが一つのお手本となることでしょう。パトロンというか、熱烈なファンというか、そのようなお客様が全国にいらして、この作家さんの展示会を心待ちにしています。

作家さんもパトロンさんのために、その方が似合うような洋服をイメージして作っています。だから、いくら値が張っても喜んでお買い上げくださいます。お互いハッピーだし、展示会場を提供している私もハッピーです。まさに三方良しなのです。

思うに、いかに自分の作品の熱心なファンを作るということが、成功へのカギとなります。

作家さんの仲間内で、コネコネ仲良く、楽しく展示会をして、お義理で数千円のものを買ってもらえるような、そんなレベルの話ではないのです。

もっと、もっと産みの苦しみがあり、孤独で、悩んで、いろんな人生の、いろんな解決できない問題を抱えて、そして、それらマイナスをプラスに転化し、悲しみを吹き飛ばすほどの爆発的なエネルギーがその作品の中にあるのです。まさに芸術は爆発なのです。作家さんをはじめ、ゲストもみんないい笑顔をしています!   いい勉強をさせていただきました。4日間、お疲れ様でした。

2011年5月22日

マダイとワカメのコラボ

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定置網漁で大漁が続いているマダイと、

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潜水漁の天然ワカメを使って料理しましょう。

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塩に乾燥ハーブを各種入れて、

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さらに細かく砕いた乾燥ワカメと卵白を追加して、

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混ぜ合わせます。

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下処理したマダイを天版にのせて、

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生ワカメをマダイに巻きつけて、

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その上からハーブとワカメの塩を塗り固めます。

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それをオーブンに50分くらい入れておきます。その間に、

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もう一匹のマダイを塩焼きにして、湯に通したワカメで飾り付けします。こちらはお客様のお孫ちゃんのお食い初め用です。

そろそろタイの塩釜焼きは出来たかな?

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いい感じに出来上がりました。塩窯はハンマーーを使って割ります。

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魚一匹まるごと使った料理を目の前にして、心踊らない者はなかなかいないでしょう。塩釜の中からワカメの磯の香りと、プロバンスのハーブの香りがMIXしてパーティーのテンションを高めてくれます。これをシズル効果といいます。食べる前にイカす、酒に酔う前に昇天させるテクニックの一つです。

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カメリエーレの私が皆様のお皿へサーブします。

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ゲストの持ち寄り料理のレベルが高いワイン会です。商売ではないので原価など考えなくていいのだから、街のお店で食べるより美味しいものが出来るのは当然のことか。 52210.JPG

ソムリエ番長、この料理に合うワインはどれですか? 

深夜まで及んだワイン会、お招きいただきありがとうございました。ソムリエ番長様、ワインと料理の相性について大変勉強になりました。いくつかのアイデア、パクらせていただきます!

2011年5月21日

乾燥ワカメが出来るまで 後編

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ワカメを水洗いしてから吊るします。

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強い陽射しと、乾燥した南西の風がいい仕事をしてくれます。

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時折、くっついてるワカメを葉を広げたり、乾きにくい茎を割いたりして手をかけてあげます。

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昼を過ぎると、かなり乾いてきました。いい感じです。熱い南風よ、もっと吹け。

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仕上げにムシロに下ろして、上と下の両面の熱でカラカラになるまで乾燥させたら出来上がりです。

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100gづつパック詰めして販売します。だいたいが予約済みです。とりあえず、予約の分だけでも作らないと落ち着かない。いつも、何かに追われている気がします。

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潜水漁と魚屋とランしかしていない毎日です。たまには遊ばないとバランスが悪い。

2011年5月19日

乾燥ワカメが出来るまで 前篇

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乾燥ワカメ(しぼりワカメ)作りは時間との闘いです。天日で干すので、太陽が照りだす前の早朝に出漁です。ベタナギのワカメ日和です。テンションが上がります。

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すでに何隻かはワカメ漁中です。

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ちょっと近づいて声をかけてみましょう。 「オハヨウ、田中君、調子はどうだい?」

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「オハヨウサン、俺はいつだって調子はいいぜ」

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透明度は抜群にいいです。西表のバラス島と同じくらいかな。

さぁ、時間がないんだ、早いとこ潜ろうっと。

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天然ワカメが水底一面に生えてます。キレイな水の中で育ったワカメは美味しいし、それを食べているサザエやアワビも美味しいに決まっています。カマでガッツリと刈り取ります。

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こんなもんでいいでしょう。急いで帰港して自邸の空中テラスで天日干しにします。 後編に続く。

2011年5月17日

セリ落としたことのない魚達

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゛ハチヒキ゛という名の魚。知らないな~

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゛クロムツ゛または゛クロノドグロ゛。高級魚です。

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コブダイ。顔が可愛すぎて捌けない。

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マグロ。定置網で時々水揚げされます。浜値で一本10万以上します。それが高いのか、安いのか、わかりません。私には縁のない魚です。

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旅する魚屋が終われば、すぐにウェットスーツに着替えて海楽丸でワカメ漁へ。趣味なのか、仕事なのか、曖昧なところがミソです。

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明日、あさっては夏日になる予報です。乾燥ワカメ作りのチャンスタイムです。

2011年5月15日

トレラン&バイク

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仕事を素早く終わらせて、土曜日の午後からは粟津温泉の裏山でトレイルランニング。

1周約3㌔、標高160mほどのコースを3周走ります。

上りでは最大心拍数が190くらいに、急な下りではヒザが微かに震えるなど、まだまだ脚力がないことを実感しました。ただ、右ヒザの痛みが消えたことが収穫です。

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エクステラの猛者、タケクマ氏が練習相手です。お互い、あと5㌔痩せたらカラダに羽が生えたくらいの、跳ぶようなランができることでしょう。あと5㌔がホントしぶとい!

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そして今日、天気はいいけど波が高いためワカメ漁不可。残念です。

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なので朝からバイクトレーニングです。三国往復で70㌔コース。昨日のトレランで脚に若干の筋肉痛があったのでゆっくり走ろうと思いきや、途中、知り合いのローディー達と合流して時速35㌔ほどのローテーションに入れていただきました。ちぎれないよう必死でペダルをまわします。キツカッタ・・・

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エネルギー源の炭水化物の補給にはおむすびが最適です。寿司より旨いおむすびです。サバのヘシコのおむすびを食べて、もうひと頑張りです。

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明日はナギか。そろそろ潜らせてくれ、頼む!

2011年5月13日

いろいろな仕出し

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誕生日のご馳走に、手巻き寿司用の刺身盛り合わせです。アジ、サワラの焼霜、シロトラエビ、フクラギ、ホウボウの昆布〆。寿司屋に行くより、ずっと経済的です。

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豚バラ肉と野菜の赤ワイン煮込み。フレンチです。

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魚介とトマトのパスタ。イタリアンです。

和からフレンチまで、注文があれば作ります。とりあえず、「それ得意分野です!」と返答した後、本で作り方を勉強します。

仕事はここまで。ワカメシーズンなので食卓にはワカメ料理が並びます。

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豚肉とワカメのサラダ。あっさりとポン酢でいただきます。食べ物をコントロールしてダイエットしないと強くなれないし、山中県民の森の激坂を登ることはできない。揚げ物は厳禁です。

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ワカメのめかぶの粘りにはフコンダインが多く含まれています。フコンダインは抗ガン性を示し、肝機能の回復、抗アレルギー性など人の健康に有効な成分なのです。

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納豆みたいにご飯にかけると激旨です。

2011年5月11日

南加賀キッズスクールガイド

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娘の小学校から配布された南加賀の体験学習ガイドです。南加賀とは小松市・加賀市・能美市・川北町からなる地域のことを指し、それぞれの地域の農業・林業・漁業・観光・伝統工芸・工場見学などを紹介する小冊子です。

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コシヒカリで有名な加賀平野の米のことや、

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杉の優良生産地である南加賀の森林のことや、

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色絵装飾の最高峰である九谷焼ことなどが紹介されています。

私が気になる漁業のページをめくると、

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甘エビ漁風景の写真の中にいるアンカー(兄ちゃん)は、底引き船の若い衆だった頃の私じゃないですか!   ビックリした~ 戸井鮮魚をはじめる前だから・・・、5年以上昔の写真です。

パチンコとスナックと酒とタバコをこよなく愛する、荒くれ漁師の代表としての掲載ならば名誉なことです。

ちなみに私はパチンコはしないし、スナックはキライだし、酒は少しだけ飲むし、タバコは吸わないし、女をやめるくらいなら男をやめるし・・、荒くれ漁師というより、魚座のO型のロマンチスト漁師なのです。

この小冊子、大人が読んでも面白いし、勉強になります。南加賀はホントにいいところです。

2011年5月 9日

さよなら G・W

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妄想食堂に追われたGWでしたが、後半はゆっくりと過ごしました。

久しぶりの金沢でラブ&ピースのヒッピーのようなイベントでのんびり遊んだり、

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片町の真ん中のオープンテラスのレストランで昼から宴会したりと、家族サービスに精力を注ぎました。なにごともバランスが大事です。

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天気が良ければワカメ漁に出かけ、

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注文があれば、オードブルを、

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お造りを作ります。マダイの口からワカメが噴出した「ワカメのエクトプラズム盛り」です。

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そして、どんなに飲んで二日酔いだろうと、雨が降ろうが、仕事が忙しくても、トレーニングを欠かすことはできません。なぜなら、あと数年(?)でスイム3㌔、バイク155㌔、ラン42.195㌔の宮古島トライアスロンに出場することを決心したからです。まぁ、とりあえずの目標は初の珠洲トラのショートを完走することなんですが。

その他にも22年ぶりの高校の同窓会など、いろいろあったGWでしたが、過去と未来の交差点のようにいろいろな方で出会いました。みんな輝いてました。自分に甘えてないことが容姿から見てとれます。私も負けずに頑張ろうっと。

2011年5月 7日

妄想食堂・橋立イタリアンの巻

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アンティパストは「ミズダコとアジとスズキの昆布〆と山菜のサラダ・レモンソースかけ」

定置網漁のアジとスズキ、底引き漁のミズダコです。ソースはレモン果汁とオリーブオイルとワインビネガー。酸味は強め、アクセントにレモンの皮のすりおろしを散らしてあります。お皿は秋友ガラス。

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プリモピアットはシチリア風カポナータ、スルメイカのポテト詰め、サワラのインボルティーニ。

カポナータはワインビネガーと砂糖で甘酸っぱい味付けで、茹でたスルメイカの中にはマッシュポテトと野菜とイカのゲソのブツ切りが詰まってます。インボルティーニとは包み焼きのこと。サワラを薄く伸ばして、シイタケと赤玉葱をまいて、ハーブをまぶしてオーブン焼きにしたもの。サワラは定置網漁で獲れたもの。お皿は浅蔵一華さん。

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トラエビのガスパッチョ。ガスパチョとはトマトの冷たいスープのこと。その中にソラマメとオリーブオイルとバルサミコ酢でマリネした生のトラエビが浮かんでいます。トラエビは底引き漁で獲れたもの。器は浅蔵一華さん。

お客様から、

「ガスパチョってスペイン料理じゃなかった?」 とのご質問。

そういう場合の返答に加賀にはピッタリの言い回しがあります。

「そんなん、いいがいね」

訳すと、゛そんなこと気にするなって゛ってこと。こう言うと「まぁ、そうやね」で会話が終了します。

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パンには久米島の塩とシチリアのオリーブオイルがかかったものと、トイババ手作りのマーマーレードジャムのせの2種類を用意。お皿は秋友ガラス。

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パンの他にも草団子も用意。器は秋友ガラス。

団子もイタリアン?

「そんなん、いいがいね。たくさん食べまっしね。」

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セコンドピアットはホウボウのアクアパッツァ。ホウボウは刺し網漁で獲れたもの。ホウボウを焼いてから水とオリーブオイルで煮込んだもの。アサリ、トマト、オリーブ、ケイパーがいい仕事してくれます。器は浅蔵一華さん。この器はホウボウのためにあるようなフィット感があります。

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ドルチェはパンナコッタとビワのコンポートとオレンジピールです。器は秋友ガラス。

そしてコーヒーでfin。

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お酒は持ち込みです。ビール、ワイン、日本酒、泡盛、私もたくさんいただきました。ホント、どのお酒も美味しかったです!

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二日間合わせて30数名にお客様がご来店いただいた今回の妄想食堂・カレットの巻は、おかげ様で大盛況で幕を閉じることができました。お客様、スタッフの皆様、そして橋立の漁師達と漁協の方々、ありがとうございました。

秋友さんの独立にあたり、自営業者としての仕事の進め方を秋友さんに勉強していただく意味で、先輩自営業者としての私の、最大限のお手伝いができたと思います。

物事を強引に押し通しても、何も得ることはできません。必要なものは忍耐です。忍耐を伴わない妄想や野望はとても危険なことです。計画から完成までの間には試行錯誤が繰り返され、産みの苦しみがあります。毒蛇は急がない。焦らずボチボチやろうぜ。

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妄想食堂の哲学は、従来のレストラン形式に常に疑問を持ち、なおかつ、単に習慣だからという理由だけで普通のやり方に従わないということです。

レストランに入り、水とタオルを出され(冷たいビールを飲む前に!)、注文をとり、食事がでて、会計を済まし、料理人の顔を見ることもなく、店から出る。

こんなレストランのどこが面白いのか、わからない。2度目に行く理由がみつからない。それで経営が思わしくないのは不況のせいだ、政治が悪い、というのは、チョット、見当違いのような気がします。

不定期の妄想食堂ではありますが、ゲストとスタッフの距離をとても近いものにしていくことを大切にしています。スタッフにはゲスト一人一人にボディータッチするように、イヤかもしれませんが・・、お願いしています。料理と同じくらい大切なサービスは現実的で自然にすることにより、ゲストはリラックスして、幸せを感じ、快適に過ごせるのだと思います。

そして、食事の最後に私がゲストから聞きたいと思うことは、料理が美味しかったということより、楽しいひと時を過ごせたという言葉なのです。This is it!

2011年5月 4日

カレットオープン記念特別企画゛妄想食堂゛・準備の巻

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二日間に及んだ秋友ガラスギャラリーでの妄想食堂は、インテリアから料理まで全て手作りにこだわっています。芸術の神はディティールに宿るのであれば、いかなることでも手を抜くはできません。

加賀漁協から長机を借りて、これから会場設置です。

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インテリア全般は兄のトイット・デザインが担当です。最近設計した小松のnambu-GARDENみたいな、アジアンリゾートをおもわせるオリエンタル&モダンなフロアリゾート感をだしていただきたい。

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一枚一枚丁寧に書いてあるメニュー・ランチョンマットは、小松駅前の「花の屋」さんの奥様の自筆です。30数枚書いていただきありがとうございました。だんだんと細部に魂が宿ってきました。

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「いかなる事業といえどもその成否は、参加する全員が利益を得るシステムを、つくれたか否かにかかっている」とは500年前のローマの外務官僚だったマキアヴェッリの言葉です。

平たくいえば、みんな得するシステムをつくることが妄想食堂の親方である私のツトメです。お客様に美味しい料理を食べていただく、その使っている器を気に入り買っていただく、作家さんの利益となりさらに接客に力がはいる。そしてお客様も私も作家さんも笑顔になる。この黄金の循環が大事なのです。

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今回の料理のテーマは橋立魚介と野菜のイタリアンです。仮想のライバルは青山のドン・チッチョです。シチリアの、あの若き日の修業時代を思い出す、甘酸っぱい香りをイメージします。

もちろんシチリアどころかヨーロッパに行ったことありませんが・・・妄想食堂だから妄想していいんです!

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魚介はオール橋立産です。力強く骨太な料理を目指してます。

今流行りのマッタリやホッコリやシッポリやユルユルとかいった、そんな雰囲気の盛り付けはいらない。欲しいのはスレスレのキワキワ、張りつめた美しさ、脳天へ突き刺す稲妻のような一皿は秋友さんのガラスと浅蔵一華さんの器で十分表現できます。

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ある程度仕込んだら、料理のことはスタッフ達に任せて私はカレットでホストに徹します。目指すは新宿歌舞伎町ナンバーワンホストです。まぁ、40才のオッチャンですが・・

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さあ、全員揃ったようなので、アッキー、一華さん、そしてDJ久保、ボチボチ始めようぜ!

次回のブログは料理の巻です。お楽しみに。

2011年5月 2日

妄想食堂一日目無事終了

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妄想食堂の初日終了です。ご参加された皆様、ありがとうございました。橋立イタリアンを楽しんでいただけたでしょうか?

さぁ、明日は二日目、気合入れて仕込みます。おやすみなさい。

2011年5月 1日

2日、3日の妄想食堂

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今日の泉浜の様子です。静かなように見えますが、南風が強く沖ではシケ模様となっております。

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妄想食堂を明日に控え、仕込みに力が入ります。

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今回のテーマである「橋立イタリアン」は新鮮でいい材料を用いることが必要不可欠です。ちんまりと小ぎれいにまとまった「お嬢さん」タイプではなく、堂々たる骨太タイプの料理を目指してます。

2日、3日の妄想食堂をご予約されたお客様、スタッフ一同、心より皆様のお越しをお待ちしております。両日とも18時30分から開宴いたします。

お酒はお持ち込みでお願いいたします。もちろん持ち込み料はいただきませんが、お帰りの際の飲酒運転は絶対ダメですので、しつこいようですが、こちらもよろしくお願いいたします。

〒922-0554 石川県加賀市橋立町ウ200番

お問い合わせ
0761-76-5139

お客様への確認のお電話は、携帯電話にて折り返しのご連絡をさせていただく場合もございます。
あらかじめご了承ください。
不在の場合、7、8コールで担当者の携帯に転送されますので、しばらくお待ちくださいませ。

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