潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

ホーム 橋立漁港のご案内 ルアーフィッシングツアー 産地直送販売 橋立退屈日記 戸井鮮魚概要

カレンダー

2018年6月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

アーカイブ

« 夏の妄想食堂開催のお知らせ | メイン | 岩ガキ漁解禁! »

標識サザエ・アワビの追跡調査

61512.jpg

これらのサザエは2008年の10月から約半年間漁協の水槽で飼育し、2009年の6月にサザエのアタマに標識となる白いリングをつけて橋立の海3箇所の地点に計1500個放流しました。

そして1年後となる先週、それらの標識サザエ・アワビの生存率を確認する追跡調査をおこないました。

6157.JPG

橋立潜水組合と水産総合センターとの協同作業です。あんかー、こっち向かんといてや・・・

61510.JPG

3箇所の放流地点のまわりで潜り、標識サザエ・アワビを探します。どの場所も水深1~2M、隠れ家となる亀裂の多い岩盤があり、エサとなる海藻がたくさんあるところ。

6151.JPG

なかなか見つかりませんが、念入りに岩の隙間の奥まで探すと・・・

61511.JPG

あった! わかります? サザエのアタマに付いてる標識リング! 

6153.JPG

それぞれの地点で見つかったサザエの個数、大きさのデータを取ります。

回収率、生存率、成長速度を計算して、来年度の放流個数、放流地点の参考資料とします。

6152.JPG

また、エサとなるワカメ、ホンダワラ、テングサ、カジメの生息状況もチェック。

6154.JPG

放流前の可憐な白いサザエと、一年後の野武士のようなサザエ。成長の速さに驚きます。

6155.JPG

今年の放流サザエの標識を白いリングからステンレス製の名札式タグに変更しました。

6156.JPG

アワビにも同じタグをつけます。サザエ・アワビ各1500個を6月中に放流、そしてまた追跡調査。この繰り返し。

管理資源の最善の方法の答えが見つかるまで続けます。たとえ、答えが見つからなくてもこの作業を続けることに意味があるのです。

未来に資源を残す努力を怠る者に獲る資格はありません。

6158.JPG

 大好物のテングサ食べて大きくなれよ。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.toisengyo.jp/_mt/mt-tb.cgi/843

コメント

本稿で紹介されているステンレス標識「アバロン・タグ」を販売している海事・水産振興会と申します。

アバロン・タグをご利用いただきありがとうございます。御活用いただきうれしく思っております。

1つ気になることがあり、ご連絡させていただきました。

アワビへのタグ取り付け位置なのですが、もう少し前方(貝殻の成長が早いところ)につけたほうが良いです。

貝殻が薄くてタグがうまく固定できない場合は、タグを少し押しつぶすようにするとしっかり固定できます。

詳しくはこちらの取り付けマニュアルをご覧ください。
http://www.kaiji-suisan.jp/pdf/tag_manual.pdf

海事・水産振興会様へ

詳しい手順の資料を送付していただきありがとうございました。

来週14日に今年初の追跡調査を、水産センターのスタッフと一緒に行います。

貴社のアバロン・タグの成果が試されます。よい結果を期待しています。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

〒922-0554 石川県加賀市橋立町ウ200番

お問い合わせ
0761-76-5139

お客様への確認のお電話は、携帯電話にて折り返しのご連絡をさせていただく場合もございます。
あらかじめご了承ください。
不在の場合、7、8コールで担当者の携帯に転送されますので、しばらくお待ちくださいませ。

©2018 Toi-sengyo. All Rights Reserved.