仕込みアレ・コレ
午前中わずか4~5時間の゛旅する魚屋゛ですが、その仕込みは倍ほどの時間がかります。売る魚はほとんどがキレイに下処理してありますので、奥様は手を、キッチンを汚さず調理することができます。
今日はどんな魚の仕込みをしてるのでしょうか? ちょっと覗いてみましょう。
小さめのタラです。冬になると全長80センチくらいのマダラが水揚げされます。マコも白子も早く食べたい。
肉は白く透き通ってます。
ホイルに包んでオーブンに投入すれば立派な秋のセコンドピアット ゛キノコとタラの包み焼き 富士菊醤油風味゛の完成です。
旬じゃないスズキ、たまにハンペンみたいに肉が白いときがあります。こればっかりは捌いてみないとわかりません。これはどうかな?
まずまずの白身でした。薄くスライスして、アンティパストは゛ズズキとイチヂクの冷たいサラダ゛に決定だ。
ホウボウは干物にします。
白身で肉がコリコリと締まっています。
小さめのウマズラハギ、エチゼンクラゲが好物です。裕福なマダムからのご注文。
ペットの猫の食事用(エサなんていったら叱られます)のカワハギ、大きいものは血合が多いので残すみたい。このサイズ、橋立産、朝獲れにこだわる始末の悪いドラ猫です。
マダイみたいだけど微妙に違うサコダイです。
これも干物用です。
脂の乗ったカマス、これも干しちゃえ。
こちらがマダイです。サコダイとおでこのあたりが違うんだけどわかる?
これは刺身がいいでしょ。
5キロのブリです。
サク、アラ、焼きもの用に捌いて東京へ発送。
延々と続く仕込み、でも仕込みが一番大事なこと、手を抜く事はできません。
コメント
こんばんは、コメントがリーダーの独壇場になってるのが気になりますが空気読んでなかったらスルーしてください・・。こんな楽しいブログは無いですね。魚の塾を開いて欲しいなあと思ってみてます。サゴダイ、ちょっとオレンジなのかなあ、真鯛ぐらい大きくなるのでしょうか。干物を洋風にアレンジすることってあるのでしょうか?猫以下にはなりたくないですね、味覚を磨かないと。。
投稿者: リーダー | 2009年10月23日 23:22
リーダーさんへ
魚の塾があるなら私が生徒として入会したいくらいです。
゛干物をフレンチ風に調理するにはどうしたらいいんですか?゛ って先生に質問したいくらいです!
水泳とスクーバダイビングなら先生できるんだけどね・・・
味覚を磨くには不味いものも旨いものも、安いものも高いものも、身銭を切って、とにかくたくさん食べることが大事だと思います。
労働階級の安ワインの味を知らずしてロマネコンティを語るべからず、と私は思ってます。
投稿者: 戸井鮮魚の良平です | 2009年10月24日 13:13
てんちょー、白子とはどの部分ですか?真子は卵、では白子は?
助惣鱈は日本海でも冬なら揚がるのでしょうか?
投稿者: ado-chan | 2009年10月24日 22:52
アドさんへ
白子は精巣のことだ。白子を湯引きして酢醤油か、レモンのひと絞りして食べると最高に美味。
スケトウダラは冬場に橋立でも水揚げされるが、その量はわずかで、しかも安値で、あまり注目されてないな。
投稿者: 戸井鮮魚の良平です | 2009年10月25日 07:26
海外取引では真鱈の方が助惣鱈より安いのですが、日本では反対なんですねぇ。
辛子明太子とかにはしないからなんですかねぇ。助惣鱈の魚卵を加工して辛子明太子等に、真鱈の魚卵を加工して焼タラコ等にして輸入取引されてます。日本との違いが面白いです。
投稿者: ado-chan | 2009年10月25日 15:44
アドさんへ
海外ではマダラの方が安いなんて意外だね。
イタリアの塩干しのバッカラや、青森の棒だらや、辛子明太子といった、とても親しまれているタラの加工食の影には長い歴史があるんだね~
また、海外の面白い魚情報があったら知らせてくれ。
投稿者: 戸井鮮魚の良平です | 2009年10月25日 19:12