クライマーズハイ
久々のチーム゛マウンテンマゾヒスト゛の合同練習は白山登頂です。トレランシューズ、ダブルストック、腰にバームを差し込んでやる気充分な私を含め3名での山頂アタック。天気は快晴、ほぼ無風、年に数回あるかないかのベストコンディションです。
別当出合から砂防新道コースで山頂目指します。
日差しは強く、日焼け止めクリームがないと火傷しそうなくらいの紫外線です。
途中の甚之助ヒュッテで雲はすでに眼下に漂い、上は宇宙へ続く透明な青空が広がります。まるで天空の入口のよう!
山の中腹の高原の向こうに南竜のキャンプ場があります。話によるとこの世のものとは思えないほどの幻想的で桃源郷的なキャンプ場らしいです。行ってみたくない?
湧き水゛延命水゛が冷たくて美味しい!
砂防新道と観光新道の合流地点の黒ボコ岩、ここから室堂までもう一息です。
斜度が緩やかになるとRun,Run,Run!
約3時間で室堂到着、少し休憩していよいよ山頂アタックです。
リュックを室堂に置いて身軽な装備で山頂に臨みます。室堂から約30分で到着です。
空はますます青く、風は驚くほど皆無です。約3000Mの高度で無風だなんてありえない!まさに神様からのBig Kissです。
Woo!なんて壮大な景色なんでしょう! 日本アルプスの著名な山々の頂が雲の上に突き出ています。深呼吸ひとつ、両手を合わせて唱えます。
「下界のすべての煩悩よ、成仏せよ・・・」
中央やや左の尖がってる山は゛槍ケ岳゛、
正面には゛乗鞍岳゛、
眼下には室堂。参りました。凄すぎです。
夕方のセリのことを考えると、山頂であまりゆっくりもしてられません。ガスってきたしそろそろ下山しましょう。
ヒザへの負担を減らすためポールを使い、重心移動を意識して、なるべくブレーキのかからないフォームで歩きます。後傾姿勢になると足への負担が多く、ヒザに鈍痛と震えを感じます。
ラスト1キロ、時間的にみても登りの方はいないと判断し、ここから思いっきり走ることにしました。
脳内でエンドルフィンが分泌、カラダ中に波のような力が湧いてきました。やっときたか・・・゛クライマーズハイ゛
細い山道を黒豹のように疾走します。チョー気持ちいい! ヒザの痛みも疲労も全く感じません。前のめりの転倒は1回だけ・・・、ちょっと危ないよ、ヘタすりゃ死ぬよ、オッチャン・・
下りは約2時間、いつものように帰りは白峰の総湯でマッタリして、18:30のセリ市にはギリギリセーフ、時間にいつも追われている感あり。
さらに練習の強度をあげるチーム゛マウンテンマゾヒスト゛。来週のさらなるハードなトレーニングに期待します。
体力面、精神面、ともに熟しつつあるアラフォー世代、なんでも若けりゃいいというもんでもない。忍耐、辛抱、開放、仕事、遊び、多情、多恨、どれも真剣で命懸け、トラブルを歓迎、火の中に飛び込む勇気が欲しいね。
゛ワインと女は古い方がいい゛ フランスの諺