日本名城伝
父のトイジジ、兄のトイット、姉のチッチ、そして妄想家の私、戸井家はみんな建築好きファミリーです。今回の夏の旅はそんな建築好きの好奇心を刺激するエキサイティング(?)な城・寺院巡りです。
ディズニーランド? ジブリの森? 問題外です。日本の文化・歴史を学びたいなら西へ向かえ!
世界文化遺産であり、国宝でもある姫路城、種類は平山城、築城者 池田輝政、歴代城主 池田・本多・松平・榊原・酒井といった徳川の重臣達。いかに政治的に重要な城だったかを物語ります。
壮大にして繊細、豪放にして絢爛、別名白鷺城。その女性を思わせる美しい名前のせいでしょうか、女性の出入りにまつわる話の多い城です。まずは秀吉の妾姫路殿、池田輝政夫人督姫、千姫、高尾、将軍家斉の娘喜代姫・・・
秀吉が主君信長から命をうけ、中国の毛利氏攻略の基点となった城でもあります。上月城攻略、三木城攻略、出石城攻略、鳥取城攻略、そして高松城水攻めの最中に運命の本能寺の変が起こります。
「明日出陣すべきにつき、家中にふれを出せい」
いわゆる゛秀吉の中国大返し゛の軍略は姫路城の風呂の中で定まりました。今ある金と米のすべてを部下に分配させ、
「この戦、籠城するつもりはない故、城に兵糧の用意はいらぬ。足軽、弓鉄砲の者共の妻子に、せめてはせんじ茶をゆるゆると飲ませたい」 と言い放ち、
また城の留守居らに、万一自分が光秀との合戦に敗れたなら、必ず討死するゆえ、自分の母も、妻も、全部刺し殺して、城は建物一軒ものこらず焼き払えと命じました。
秀吉の高揚した赤ら顔、天下一の大音声、立ったまま食べる湯漬け、アドレナリン大放出、男盛り46歳の大ばくち、男が男であった時代、ロマンです。そこにはロマンがあります。
ここにもアドレナリン大放出男発見! 「一番槍・・ブツブツ・・」 なにか呟いてます。
Please don‘t go up !
続いては、四国最大の規模、21棟の重要文化財をもつ愛媛の松山城にひとっ飛び。種類は平山城、築城者 加藤嘉明、 歴代城主 加藤・蒲生・松平。
加藤嘉明は賤ケ岳七本槍の一人として名を馳せた武将です。秀吉の天下取り、関が原の戦い、大阪の陣など常に第一線で活躍。武勇ばかりではなく、築城や城下町建設などでも力量を発揮、それに付け加え、時代の流れをつかむ政治家としてのセンスも抜群、つまり名将なんです。
松山城は姫路城と並ぶ典型的な連立天守をもち、慶長期の様式を引き継ぐ、わが国最後の完全な城郭建築です。
山の上の松山城、マッチ箱ような路面電車、ヤナギが揺れる道後温泉。
夏目漱石も、正岡子規も、秋山兄弟も、高校の頃の伊丹十三もみんな見てた景色を共有できて感激です。
晩酌の暴飲暴食より、ジョグを選ぶ私。いつからそんな芸風になったのか?
夕立や カメラ片手に 走る人 ロマンチストの愚か者
瀬戸内、中国、四国はなんて高水準な文化なんでしょう!今まで東京ばかり目が行っていた自分が恥ずかしい。
まだまだ見たいところがたくさんあります。直島の地中美術館、鳥取砂丘、小豆島のオリーブ畑・・・
人生は遍路なり・・・、あまり意味はわからないが、そういうことらしいです。 焦らず、急がず、ボチボチいきますか。
念願だった甲冑コスプレ!
したいこと全てしちゃった・・・ 誰のための旅行?? 金が尽きたところで旅行終了。また仕事頑張ろうね。
これからは山とマラソンに青春(?)を賭けよう。