橋立潜水組合 標識サザエ放流事業
先週の木曜日に半年間漁協の水槽で飼育した標識サザエの放流を行ないました。
これが標識サザエです。詳しくは2008年10月22日のブログをご覧ください。エサのワカメを獲りに雪の降るなか潜ったこともある、手塩にかけた放流サザエです。
県水産総合センターの職員さんのご指導を受けての放流事業です。ちなみに男女合わせて3名いらっしゃって、3名ともスクーバダイビングのフル装備で潜ります。
サザエを3つのポイントに分けて放流するために3等分しているところ。それぞれカゴに入れて船に積み込みます。
海士5名、水産センター職員3名、漁協の職員2名、北国新聞記者1名の計11名で出港。
かなりのハイテンション、かなりエグくて意味のないジョーク(シモネタ)が飛びかいます。
船酔いはつきもの、負けるな水産センター! ゲロを惜しむな、名こそ惜しめ。
決められたポイントに到着、作業開始です。
まずはGPSで位置の記録をしてから、放流地点の岩盤にアンカーボルトを打ち込みます。
こんな感じです。これに虎模様のロープを結んで目印とします。
目印の周りの岩の亀裂部分や小穴に標識サザエを放流します。天敵のタコに食べられませんように・・
リスクの分散、固まらないように少しづつ、
大きな波が来ても大丈夫なところを探します。
アワビも同じところに放流。
岩陰にひそんで大きくなるんだぞ。
船上の北国新聞美人女性記者は船酔いにも負けず激写中! 私が帰宅後すぐにメールで送付した水中写真を、何の躊躇もなくボツにしたところがイジラシイ。
この後は年に1度、3ヵ所に設置したアンカーボルト周辺の標識サザエを探し、生存率や生育状況を観察・記録して、放流事業結果の数値をだします。
よりよい放流方法の模索が続きます。地味ですが大事なこと。続けることに意味があります。
詳しくは北国新聞6/19付の記事をご覧ください。手前の潜水士が私です。左手にサザエカゴ、右手には水中カメラ(赤印のところ)。作業と撮影を担当、この日は8時間海の中、それが終わるとセリと仕込み・・・、相変わらずの忙しいさです。
今日、父の日のプレゼントの中に1枚の手紙。最後の文章が泣かせるぜ。
「それからとうちゃん、あんまりムリしないでね」 娘より