多少無理をするということ
日常の仕事は早朝から夕方のセリ終了まで延々と続き、
週末には結婚式の二次会料理(主に安くてボリューム重視)などのイベントが入ってきたりします。
゛旅する魚屋゛から帰ってきてもやることいっぱい。仕込み、ブログ、筋トレ、たまにPTA・・・
日曜日にはクロスカントリー大会、寝る間を削って練習するしかないね。ストイックになり、かえってカラダを壊しそう。
しかしレースは待ってくれません。そして今日はクロカンレース本番、アップで心拍数を上げておきスタートからゴールまでイッキに山道を疾走します。
人からよく
「戸井さんの生活ってのんびりしてて自然がいっぱいで羨ましいわ!」って言われます。
のんびり? 自営業者はのんびりしてると請求書が溜まるだけ、忙しくないと生活できません。忙しいか、暇か? Dead or Alive 、の二者択一、 その中間は存在しません。暇なら即破産です。
自然がいっぱいで羨ましい? 自然、海は美しいけど厳しいよ。いつも死がつきまといます。
マゾヒスト達の狂宴がスタートしました。人の間を縫うようにして坂道を駆け上がります。
いきなりの無酸素運動で乳酸があっという間に溜まり、足がパンパンになり息があがります。下りでは飛ぶように降りるためヒザへの負担が多く、えもいわれぬ痛みを感じます。今回は三人でのチームリレー、チーム名は゛マウンテンマゾヒスト゛、アホっぽくていいでしょ!
軽く、死ぬかもしれないと感じてるとき、私はやっと夢中になれます。夢中になれるときが欲しくて多少無理をしてるのかもしれません。相反するサドとマゾが一つの心に同居しています。昔の偉い人はこのことを゛絶対矛盾的自己同一゛と名づけています。
でも、無理をしない人生に何の価値があるのだろうか? 植村直己氏しかり、狭間勘平ちゃんしかり、無理してる人は美しい。