取立山トレッキング
石川と福井の県境に位置する標高1307mの取立山にアスリート仲間達とトレッキングに行ってきました。
小松鉄人レースで優勝経験のある女性アスリートを筆頭に4名での登山、私もタイツにピチピチのTシャツと一見するとトレイルランナーです。ぬかるみのような、危険でストイックな方向に染まりつつあります。
高低差300mくらいの初心者コースです。箱庭のように山の魅力が詰った、ワクワクするようなトレッキングのスタートです。
夏日となり肌に紫外線が刺さります。日焼け止めクリームは必需品です。私は塗らなかったけど・・・
キレのよいウグイスの鳴き声が響きます。手で太陽を遮り、キラキラ眩しい木洩れ日の間に小鳥を探します。
自然を楽しむなんて20代の若いときはなかなか理解できなかったこと。30代後半になってやっと自然がその美しさを、少しだけですが、見せてくれます。
一時間くらいで取立山の頂上に到着、そして休憩。
白山が奥にドッシリ構えてます。平年に比べて残雪が少ないらしいです。山開きは夏です。登ってみたくない?
下りは山道というより平原の散歩のようです。筋のように雪が残ってます。
ミズバショウの群生地付近の地面はぬかるんでいます。幾筋もの渓流がチラホラ現われてきました。
水は清らかで美しく、顔や腕の熱を冷ましてくれます。チョー気持ちイイ!
長く続く尾根道、歩くのもいいけど走ってもみたいし、遠い昔、ハワイ島で遊んだホースバックライドもしてみたい!子供のお脳を持った、したいことがたくさんあるもうすぐ初老の私。
崖のような岩肌をロープをつたって降りていきます。
私も慎重に降りていきます。いくつになっても危険な箇所というのは男心をくすぐります。
日常の怠惰と憂鬱を打ち破るのは、男を男にするのは危機と遊びしかない、というニーチェの言葉はまさに名言です。
崖を降りると突然、視界に大滝が現われます。夏には滝つぼで泳いでみたいですがマムシ天国のようなので近寄らない方がいいみたいです。この大滝は山の神の領域なのでしょうか。
3時間くらいで終了、初心者向きですがとても内容の濃いコースです。これからがベストシーズンです。
白峰のキレイになった総湯で一風呂浴びてマッタリしても夕方のセリにはしっかり間に合いました。
白山を目前にしながら夏まで待つしかない、このジレンマにうち震える身の程知らずな私。
気分はまるで、ヒュダスペス河畔の戦いで勝利し全インド制圧目前のところで兵士達の説得により急遽バビロンへの帰路へ着くこととなったアレクサンドロス大王のよう。無念至極、運が尽きたか、バビロンで急逝。
夢見心地でロマンチストのWatter Manでした・・・・