トイットの内見会
トイットは私の兄貴であり建築家でもあります。名前は建一郎、健康の健ではなく建築の建の一文字からわかる通り、生まれながらにして建築家になる宿命がありました。いわゆる建築バカ、建築以外のことは全くの無知、たぶんイチローや松坂の存在や豚インフルエンザのことや東京マラソンのことも知らないんじゃないかな? そんなトイットが設計した内灘の家の内見会に行ってまいりました。
この家の最大の見所はリビングからせり出した長いベランダです。
リビングから同レベルで戸外へ延びるベランダ床は幅1.8m、長さ15mの長大なもの。海の景色を楽しむためベランダを大きくとってます。
こちらがリビングの前に広がる日本海です。手を伸ばせば触れることができそうな海景です。
建物から突出している15mのベランダは支柱がないキャンティレバー(片持ち構造)。
これにより浮遊感、なんと言いましょうか、海の中にリビングを浮かべる感じを演出しています。中に入ってみましょう。
海を見ると子供のテンションがあがります。楽しくなったり気持ちよくなる空間です。初夏の日差し、火照ったカラダに海風が心地いい。
15mのベランダの他にもう一つの特筆すべき点は、リビングとベランダを繋ぐ大きなピクチャーウインドウのダイナミックなこと。気持ちよさのためには労力と金を惜しんではいけません。海と空とリビングが一体となっており、まさに空中リビングと呼ぶにふさわしいです。
2Fの中心にキッチンが配置されています。このキッチンの枠がセンターコアとなり建物の強度を保っているので先程のような大きな窓枠をとることができます。ちなみに木造建築です。
キッチン内のからは全ての部屋を見渡せます。オープンキッチンではない私好みのセミクローズ型かな。夏の夜、ここでトランス系の曲をかけてパーティーしてみたいものです。私、いい仕事するよ~
サイケなシャツを着ている兄貴のトイット。酒好き、禁煙を繰り返す、脂が乗っている初老の40歳。もうすぐ一児のパパ。