トレイルランへの誘い
仕事にしろマラソン練習にしろ、何だっていえる事ですがマンネリはいけません。モチベーションが下がらないよう工夫が必要です。
木場潟ランもちょっと飽き気味、今日は只今話題沸騰中(?)のトレイルランに挑戦してきました。
トレイルランとは山道を走ること、坂道はややキツイが景色と空気がすばらしい自然派ランニングです。
小松の山の方の大杉という所です。深い山々と清流があり別荘地としても人気があります。ここから先の峠は冬の間通行止めとなります。
ここに車を止めて、着替えます。太陽は出ていますがかなり寒いです。
車1台やっと通れるくらいの細いワインディング・ロードが続きます。道の横には渓流が平行してあり、常に静かなせせらぎが聞こえてきます。
夏になると幾十もの蝉しぐれとひぐらしの鳴き声が交錯します。夏の夕暮れにはトンボもチラホラ空を舞い、少年時代に帰ったような、ノスタルジックな感覚になります。
夏のバーベキューで定番のイワナの塩焼きの養殖イワナは、この峠の上のイワナ庵(多分そういう店名だったような・・・)で買い求めます。
イワナの塩焼きも美味しいですが、やはりベストはイワナの骨酒でしょうか。焦げ目を多めにつけた塩焼きにアツアツの日本酒を注ぎ(少し待ったら)出来上がり。腰が立たなくなるくらい飲めそうです。
あちらこちらに倒木があります。これらは森の湿気を保ち、苔を育てて、川が氾濫するのを防いでいます。木が分解して栄養分を森に与え、キノコを育て、それを食べる虫、その虫を食べる魚・鳥・小動物を育てます。
倒木はゴミのように見えますが、実は重要で不可欠な森の看護婦゛ナース・ログ゛なんですね。
では、あなたにとってのナース・ログとは何でしょうか?
水は驚くほど冷たいです。
今日は植村直己ばりの単独行です。背後から冬眠から醒めた熊に襲われそうな恐怖感がつきまといます。もう少し私の体が温まったら出てきていいよ。そしたら熊と競争だ!
たまにはいつもと違うコースを走るのもいいですね。驚きと刺激が必要です。
驚きを忘れた心は、窓のない部屋、翼のとれた鳥、と同じです。いつまでも子供のような好奇心を忘れてはいけませんね。
~最近見た、マラソンにまつわる悪夢シリーズ~
高温多湿で雨がシトシト降っている山道を一人でジョギングしてました。前が白く見えるほど湿気がありシューズが泥まみれになるくらい地面がぬかるんでました。
後ろの方で何やらただならぬ喚声が聞こえてきました。ジャンボ機が頭上スレスレ、背後から着陸するようなザワメキでしょうか、身の危険を感じて走るのを止め、木々の間の身を隠しました。
その時、遠くの方で雨音にまぎれて、
「駿河殿討ち取った!毛利新介」 という声が聞こえました。
そのかん高い声は断末魔の絶叫に近く、何度も繰り返して聞こえてきました。
山道には疾風の如き騎馬隊に続き、革笠をかぶり朱槍を押立てた徒歩隊が泥を跳ね飛ばしながら走り去っていきました。
私は目を合わせないように泥の地面に身を潜め、隊列の過ぎるのをじっと待っていました。
鼻先では隊列を組んだアリが全身泥だらけで目だけ白い私に一瞥もせず、モクモクと巣に餌を運んでいました。
二つの隊列に挟まれた、泥だらけの私、これはいったい何を意味しているのか・・・
夢から醒めても、フクラハギの筋肉痛と馴染み深い不安と焦燥感が残っていました。イヤな夢だこと!