サザエ、アワビの餌獲り
春になったら放流するサザエとアワビの餌の海藻が残り少ないと漁協から連絡を受け、急遽潜ることとなりました。
昨年までは10月頃に水産試験場から送られてくるサザエとアワビの稚貝をすぐに海に放流してましたが、今年からは漁協の水槽である程度大きくなるまで飼育して、海況がよくなる春頃に放流することとなりました。
そのサザエとアワビのチビっ子、嬉しいことに元気モリモリで食欲旺盛です。そうなるとお父さんは頑張っちゃいます。鮮度のいい海藻をたくさん獲ってくるね。
ポイントは堤防のテトラです。昨日はシケていませでしたが海の中は揺すって濁ってます。
今回の餌獲りでの私の仕事は陸番です。潜水作業をスムーズに行なう作業です。来月は私が潜る番です。
真冬でも6.5㎜のツーピースのウェットスーツを着れば全然寒くありません。ウソ! チョー寒い!
水中のテトラに生えているカジメを獲ります。濁ってよく見えないみたいです。
30分くらいで終了。来月分くらいはありそうかな。
お疲れさまです。地道な努力が大切です。みんなお腹を空かせてまってるよ!
餌のカジメです。サザエの大好物です。
カジメを漁協の冷凍庫に入れて、小出しに餌をあげます。漁協のスタッフの方が餌やりのお世話をしてくださいます。いつもありがとうございます。
獲る漁業からの育てる漁業への転換が我々潜水組合の使命です。コモンズの悲劇にはさせません。
コメント
またもや驚きでした。
漁師の方も放流などの漁業の育成活動に参加されているのですね。
陸地と違って海はすべてオープンアクセスだからこういう活動って大事なんですね。感心しました。。
ちなみに今は東京ですが、出身は大聖寺です。なので、正月には帰省予定です。
良平さんはお正月付近もお仕事されているのですか?
もしご迷惑でなければ、お仕事に支障がない範囲で見学とかさせて頂くことは可能でしょうか。
どんな作業でも構いません。ぜひ実際に見てみたいです!
宜しくお願いします。
投稿者: たつかわ | 2008年12月27日 14:45
たつかわさんへ
このままいけば先細りするのは目に見えています。
これからの漁業は農業のように栽培しないといけません。
これが唯一の活路なのですが、わかってない方も多いようです。
正月はオードブル作りと配達が一日まであります。
二日以降なら時間がありますから一度連絡してみてください。
投稿者: 戸井鮮魚の良平です | 2008年12月28日 07:00