セリ前にすること
時間があるときは、以前乗っていた宝勝丸の荷下ろしの手伝いをしています。もちろんボランティアです。堤防の向こうに宝勝丸の船影が見えてきました。
カニ満載です。コウバコは少なめですが、ズワイは大漁です。明日はシケだから折り返しはなし。若い衆はホッと一息、リラックスムードが漂います。
ダイハチ車にカニを積み込みセリ場へ急ぎます。
カニをおろして、選別開始です。ズワイチームとコウバコチームに別れて作業、私とマルヤ水産三代目御曹司がペアを組みズワイを選別。
大きいものから順に並べます。
甲羅が少し割れていたり、足の関節がグラグラしているような、キズがついたカニは撥ねておきます。
足の一番下の小さい足が欠落しているものも撥ねます。あと足が一本ないもの、2,3本ないもの、甲羅が少し薄いもの、これらはひとくくりのグループとして分けておきます。
選別が終わったらパック詰めです。大きくて良いカニから、甲羅を下にして詰めていきます。一番蟹は軽く3万円を超えます。高いときは5万円・・・
一番蟹の腹は飴色に輝き、ズッシリ重くて元気がいいです。私には買えないな・・
パック詰めしながらカニの足にタグ付けをします。橋立ブランド力強化のために欠かすことのできない作業。橋立はブルータグですが港によって色が違います。
品質に自信のあるズワイガニのみにタグ付けます。ちなみにコウバコにはつけません。
完了です。あ~、疲れた。私はここで一旦、家に帰り、注文の最終確認をします。
18:30にセリ開始です。胃の痛くなる時間です。コウバコが品薄のせいで高値がつきました。ズワイはまぁまぁの値かな。
この料理一皿の奥には気の遠くなるような作業があります。漁師の方々に感謝して食べましょう。
コメント
「小指なし」
うけた! わろた!
投稿者: ALOHA~♪ | 2008年12月 1日 12:11
ALOHA~♪さんへ
「小指なし」の他にも足が一本ないものを「天1」、殻が薄いものを「ウス」、脱皮したばかりの柔らかいものを「ポカ」などと呼ばれてます。
変わった呼び名としては、スルメイカのことを「ケツクサレ」
カワハギのことを「バクチコキ」
赤カレイの小さいものは「ベタカレイ」
トビウオのことを「トンボ」
などなど・・港ごとに違ったいろいろな呼び名がありますよ。
投稿者: 戸井鮮魚の良平です | 2008年12月 1日 15:56
アハハハハハハ
ひゃははははは~
投稿者: ALOHA~♪ | 2008年12月 3日 10:52
ALOHA~♪さんへ
陸上編だと、
兄ちゃんのことを「アンカー」
オシリのことを「ゲンツ」
感嘆詞の「あ~ぁ」は「ア~サ」
「~しなさい」は「~シネ」
「~してください」は「~してくっせーの」
奥が深く、ガラが悪い漁師言葉です。
投稿者: 戸井鮮魚の良平です | 2008年12月 3日 19:29