漁業気象情報
朝と夕方、1日2回、漁協に最新の気象情報が届きます。この情報を元に出漁の判断をします。ちなみに今日の情報はどうなっているんでしょうか?
今日は2/19、只今11時だから・・・、南西の風、波の高さ50cm、風速3~4M、ナギですね。絶好の漁日和です。
11時の泉の浜の様子。波一つない穏やかな海況です。南西の風が吹くと、陸地が風を遮りベタナギになります。しかし、この海況も残念ながら長くは続きません。
ちょっと難しくなるので面倒くさい方はこの辺でバイバイ。
こちらが19日3時の天気図です。大陸からの高気圧が本州付近を覆い、天気は安定します。日本列島には等圧線が2本だけかかってますね。等圧線の幅が広いと風も弱くなります。まさに漁日和です。
こちらが19日の21時の天気図です。千葉県の右横に低気圧が発生しています。両側の高気圧に挟まれている感じですね。このあたりがまわりより気圧の低い谷、つまり「気圧の谷」となっています。
こちらが明日20日の21時の天気図です。気圧の谷の進む後ろ側には、北からの冷たい空気、「寒気」が入りやすくなっています。日本列島に等圧線が4本かかっていて、間隔が狭くなってますね。こうなると風は強い北風に変わり、海は雪まじりのシケ模様、つまり休漁となります。
もう一度、先程の気象情報をご覧ください。2/20の12時くらいから風が西から北西へと変わり、最大風速が約17M、波の高さ2.5Mになっていますね。がっぷり四つのシケ模様です。
漁師を経験すると天気の知識がつきます。若い衆はお休みになるシケが大好きです。船の上では網を手繰りながらいつもこんな会話をしております。
「なぁ、今日の天気図みたか?」
「見たよ。」
「天気図どうやった?」
「明け方から風ビュンビュンに吹くぞ。そしたら帰港するやろ。そして明日の漁は休みになるやろ。」
「マジで?! その言葉信じていいな? よーし、力が湧いてきた!」