シケのおかげ
今日はシケのためセリがなく、ゆっくりした一日を過ごせました。トイババも嫁さんもがんばった。トイジジもなにやら作ってるし、ご褒美に今日は蟹でも食べますか! もちろん香箱蟹だけどね・・。
左が内子、右が外子。内子(ミソ)が入っている甲羅に酢醤油を入れて豪快に食べます。何杯でも食ってくんせーの。足の身も小さいがよく締まっていてこれもなかなか旨い。
バイ貝のブルゴーニュ風。ニンニクパセリバターがいい仕事しています。
熊の出没する山奥から取ってきたシモコシ(きのこ)、とっても貴重品です。大根おろしとゆずと塩、酢、砂糖で和えたもの。加賀地方のご馳走です。これさえあればあとの肴はいらないほど私の大好物です。
栗ご飯もいいねー。今日はご飯も食べようかな。
今日のお酒は泡盛のシークァーサー割り。BGMはネーネーズがいいな。
酔っていつも思い出すのは、西表島にいた頃の風景。
「雨降ったらサー、仕事できんサー。」 と言っていた島人。冗談かと思っていたら次の日、雨が降ってホントに仕事を休んでました。悪い意味でのカルチャーショック、この頃(大学生)からそんな思想に染まり、うまく社会と馴染めなくなってきました。
高二の時、村上春樹の赤と緑の表紙が印象的だった「ノルウェーの森」を読み、東京での大学生活に無茶苦茶憧れました。よし、勉強して東京の大学に行こう!ただし八王子や多摩の方ではなく、新宿や皇居の近くの大学で偏差値が低めで遊べて、そこそこ名前が通ってればどこでもいいや、という不純な動機でした。村上春樹のように思ったことの半分だけ口にして、個人主義で、悲しくも切ない、それでいて純粋な恋をしようと希望に胸ふくらませて上京。しかし、フタを開けてみるとダイビング部と強制参加の応援団のような組織にすっかり染め上がり、20歳を過ぎても学ランで学校をねり歩き、粗相で先輩からぶん殴られたり(並んでいた同期の返り血を浴びたことも!)、後輩を 「お前、ヘリウムの入れすぎだよ!アドバルーン、爆発させんじゃねーよ!」 という理由で殴ったこともありましたっけ。飲みにいけば泥酔して歌舞伎町の真ん中で大の字で寝たこともあるし、新宿東口でのストリートファイト・・、もう止めとこ。しかし最後は円陣を組んでみんなで 「日大節」 を大合唱。これで全てまるく収まります。村上春樹が最も嫌うような、彼とは正反対の学生生活を送りました。後悔してるかって? いや、全然、もう一回学生生活をやり直すチャンスが、もし、あったとしても同じことを選択します。
なんか走りたくなってきたなー!
コメント
絹子が横浜に来てはや1年。言葉と食の違いにとまどうこともあったが。
香箱蟹は彼女のるさとそのもののようです。
近いうち食べさせたいですね。
投稿者: いさら | 2007年11月12日 07:19
いさらさんへ
ぜひぜひ食べさせてください。旨すぎて泣いちゃうかも?
投稿者: 戸井鮮魚の良平です。 | 2007年11月12日 08:31