読書の秋
爽やかな秋晴れ、やや強い風が心地いいです。今日はセリもないので終日フリー。夜は昨晩に続き飲み会が待ってますが・・。トレーニングも部屋の掃除も終わったし、これから夜まで部屋にこもって読書しようっと。
今日のテーマは「戦国」。永禄、元亀、天正年間にタイムスリップしてきます。
動乱に明けくれする戦国時代には、人間の集中的悲劇が、どんな時代よりも鮮烈にあらわれます。
井上靖氏の言葉を借りれば、
「戦国時代ほど人々の運命があらわに見える時代はない。月光に照らし出された一本の川筋のように」
この詩的な感覚に漂い、ときには沈みながら、まったりと午後を過ごします。
「豊国祭礼図屏風」
1604年、秀吉の7回忌の臨時祭礼、貴賎群集の狂躁と混沌、湧き立つ町衆のパワーを感じます。しかしこの熱狂も封建制度が確立した江戸時代に入ると衰退。風俗画の生命力をも変質させ、やがて、穏健で閉鎖的な浮世絵が登場。私の興味もこのあたりで尽きる。
「くすむ(真面目ぶった)人はみられぬ 夢の夢の夢の世を うつつ顔して 何せうぞ
くすんで 一期は夢よ ただ狂え」
絶叫にちかい大音声でこの小歌を謡い、町中をねり歩く町衆の息づかいを感じます。 時代の転換期、新しい価値観に屈服する前の最後の光芒ここにあり。