ブラジル万歳
毎日、魚ばかりと付き合っていると時々無性に肉が食べたくなります。それも韓国ではなくブラジルの肉料理。東京にいた頃、渋谷にブラジルのシュラスコ料理「バッカーナ」という店がありました(まだあるのかな?)。串というよりは剣と呼びたいような、長大な、幅広の串に巨大な肉塊を刺し、炭火でじわじわまったり焼き上げます。肉には岩塩をまぶすだけ。その焼きあがった串を何本となくドンと台に立ててテーブルに置き、給仕がナイフで切り取りお皿に盛ってくれます。こちらから「ノン・オブガリード」と言わないかぎり次々と肉がお皿にのってくる、いくら食べてもデブにならなかった20代の私には大変ありがたいお店でした。でも最後はお客全員、サンバに強制参加させられるのは閉口でしたが・・・。
そんな日は安いランプ肉を買ってきてシュラスコもどきを作ります。
炭火は面倒なのでオーブンで焼きます。ローストビーフ風になりました。この肉に「モーリョ」と呼ばれるソースをかけます。
これが「モーリョ」。これはトマト、タマネギ、パプリカ、キュウリなどをみじん切りにしてオリーブオイルとワインビネガーにつけたもので「ソース」という意味ですが、むしろ正体はサラダです。モーリョを炭火ステーキにかけると、口の中がサッパリしてたくさん食べることができます。近頃はすぐにデブになってしまうのでたくさんは食べませんが・・。みなさんも一度「モーリョ」を試してみては?
ちなみにブラジル人の大食をまかなう肉。三度に二度はカルネ(肉)だそうです。ブラジルの政府で肉の値段を上げた奴は、左翼、中道、右翼を問わず即日倒されるとか。