潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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グラン・ブルーの世界

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そう、あれは数年前のエビ漁での出来事でした。沖合い約60キロ、360度水平線に囲まれた海でエビ網のロープがプロペラの軸に絡まり身動きがとれなくなりました。天候の急変で風でも吹いて大きい横波でもくらったら大変です。わたしは少ない勇気をふりしぼり、潜水具を身につけ体に命綱を巻き海へダイブしました。ナイフで絡まったロープを切り離しその漂うロープの行方に眼を見張りました。透明から薄い青へ、そして群青から闇へ、どこまでも続く透明な世界、スローモーションのように落ちていくロープの残骸・・・「グラン・ブルー」とはこのような世界だなと実感しました。死と隣り合わせの美、この緊張感がいいですね。

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コメント

すごい神秘的な世界でしょね。以前、ウンベルト・ペリッツァーニが談話で、グラン・ブルーの世界は母親の胎内と一緒であるから心地よいのだと言っていた記憶があります。そんな世界を一度味わってみたいものです。

チャールストンさん、コメントありがとうございます。紺碧の海って魅力ありますよね。べた凪で太陽が真上から照っていて水面下までクリアな海。そういう海で遊びたいものです。

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